妹A ~5人兄弟+1~


「スバル…、スバル…」



朋が静かにスバルの部屋のドアをノックする。



「スバル…、起きてる?寝てる?」



返事がないからそっとドアを開け、隙間からちょっとだけ顔を覗かせて辺りを探る。



意外に綺麗に片付いた部屋。
ベッドの反対側を向いている為に顔は見えなかったが、スバルは寝ているように見える。



「…おやすみ」



朋は出来るだけ音がしないようにゆっくりドアを閉めた。



明るい朝の光りが射し込む部屋。



スバルの目には、全てが滲んで歪んだ光りの屈折となって映る。



「オレだけ…。空回りしてたのか」



どこからともなく押し上げられて来る様々な感情に、地獄のそのまた先に突き落とされたような気分だった。