妹A ~5人兄弟+1~

駿も朋も空さえも、一瞬の出来事に言葉が出なかった。



優のこんなに怒った姿を、今の今まで誰一人として見た事がなかった。



「優にぃ…」



駿が小さく呟いた。



「お前…、何で…、何で、そんな事すんだよ。何で…。何で……」



優の下を向いた頬を涙が伝う。



「何で…、何で傷付けるんだよ。妹だろ?ずっと探してた妹だろ?彼女が何をした?…オレは何とも思ってないよ。初めから…何とも思ってないよ」



優の握りしめた手が震えている。



空は下を向いたまま肩が震えている。



「あの子は…、ただの客だよ。空の……、勘違いだ」




哀しく笑う優の言葉に、空の涙が床にポタリと落ちた。



「ごめん…。優にぃ」