妹A ~5人兄弟+1~

「私も…、私もずっとこのまま…。このまま…」



声がやっと出る。



スバルは黙って優しく髪を撫でた。



花のような甘い香りがフワッ嗅覚を刺激する。



「大丈夫。オレ達は変わらない」



つかさはその言葉には答えず、両手でスバルを抱きしめた。



「会えて…良かった…」




つかさは涙をぬぐうといつものように笑った。



「また、後でね。ありがとう………バイバイ」



つかさの小さな姿は、何度も振り返りながら見えなくなって行く。



『また、後でね』の言葉にスバルは安堵の表情を浮かべていた。



つかさと…何も変わらない。



賭けに勝った―



スバルの上には夏空が眩しく広がっていた。