妹A ~5人兄弟+1~

「ごめん。ちょっと疲れてるね…私。八つ当たりしたみたい。帰る…ね」



少しずつ後退りする。



「送る」



スバルが近づく。



「ううん。もう明るいし、1人で大丈夫。…ごめん」



これ以上は何かが壊れて行きそうで2人とも声に出来ない。



つかさはいつもよりゆっくり歩いて行く。
それは引きずる想いそのもの。



「つかさ!!オレは…、オレは何があってもお前が好きだ!!失う物があったって怖くない。お前を…お前を失う事の方が100倍怖い!手が届かなくなる事の方が怖い!」



スバルの体は震えていた。
言ってはイケナイ事を口にしてしまった。



つかさの体がビクッと震えて足が止まる。



スバルも知っている…



その上で自分を好きだと告白してくれている。



右手で口をふさぐと、たまらず泣き出してしまった。



「スバル……」



予想外の出来事に翻弄されて苦しんでいるのは自分だけじゃない。
つかさと同じくらい、スバルも傷付いている。



後ろを振り向くとスバルめがけて走った。



そしてそのまま温かい胸に飛び込んだ。