妹A ~5人兄弟+1~

つかさはしばらく歩くと立ち止まって夜空を見上げた。



一気に力が抜けて行く。



「長い1日だった」



朝からの出来事があまりに濃厚で、とても1日で起きた事だと思えなかった。



「アメリカのドラマかよ…」



小さく呟いてサンダルの先で土を揺らした。




「おい!!」



ふいに後ろから声がして、つかさが驚いて振り返る。



そこには怒りに満ちた空がいた。



「お前さ、カワイイ顔して男たぶらかすなよ!」



「何の事?あなた誰?」



スバルもいない夜道で知らない人に訳の分からない事を言われ、つかさは恐怖で顔が強張った。



空はずっとつかさを睨み付ける。



つかさは無視して走り出そうとした。



「待てって!」



素早く空がつかさの手を掴む。



「離して!」



「オレはスバルの兄だ!」



つかさは驚いて空を振り返る。



甘い、いい香りが空の鼻をくすぐる。



「スバルの?」



「そうだ。そして…、お前の兄貴だ」



驚くつかさの大きな瞳に、空の繊細な茶色い瞳が映っていた。