妹A ~5人兄弟+1~




「お兄さん…」



「ん?」



「優しそうな人よね」



つかさはつい優の事を口にしてしまった。
わざわざ触れなくてもいいのに、気になる気持ちを抑えられなかった。



「あぁ。そう見えるだろ?まぁ、見たまんま。優にぃは兄弟で1番優しくて、1番苦労してる」



スバルのその口調から、優を慕っている事がよく分かった。



「…そうなんだ」



砂利を踏み締める音が夜風に響く。



「小さい頃からオレ達の親代わりで、ずっと頑張ってくれたんだ。愚痴ひとつ言わないで。いつだってみんなが1番で、自分は最後。そういう人なんだ。だから、優にぃに好きな人が出来たら…絶対結婚して欲しいって思ってる。絶対幸せになって欲しい」



「好きな…人」



つかさの胸がズキンと疼く。



「それがさ、最近、出来たらしいんだ。他の兄貴達が話してた」



「………」



つかさはずっと地面を見ながら歩いている。



何故か乱れる自分の気持ちに戸惑っていた。