妹A ~5人兄弟+1~

「やっちゃえば?昔を思い出してさ。吐き出したらすっきりするよ。オレ、耳塞いでるから」



駿の声は優しく、潰れた優の心をそっと繕って行くようだった。



優は川の先を見つめると大きく深呼吸した。
そして思いっ切り叫んだ。




「好きだぁー!好きだぁー!好きだぁーーー!!」



人通りのない夜の川に優の声が響き渡る。



「オレの方が先だぁー!!先なんだよぉーーー!!」



最後に夜空を見上げて思いっ切りぶちまけるように叫んだ。



「何で妹なんだ…?何でスバルなんだよ…」



透明な雫が優の頬を滑り落ちた。