妹A ~5人兄弟+1~

引きずられるように歩いて行くつかさの後ろ姿を、優はじっと見ていた。



冷静に見える表情とは逆に、心は残酷な程傷付いていた。




「優にぃ!」



息を弾ませて、下の道から駿が走って来る。



「駿?」



「優にぃ、早いよ」



駿の風呂上がりの濡れた髪が街灯の灯りで綺麗に光っている。



「もしかしてもうスバルに会った?」



大きな目が心配そうに優を覗く。



「会ったよ」



ポツンと言う響きに駿は胸騒ぎがした。



「誰か…と一緒だった?」



恐る恐る聞く。



「一緒だったよ。今日から付き合い出したって」



「ちょっと…待って。それって…」



駿の心臓がドクンと音を立てる。



「…兄弟揃ってバカだよな」



優は力無く笑った。