妹A ~5人兄弟+1~

「で、優にぃ、どっか行くの?」



つかさの肩を抱いたまま機嫌良さそうに聞く。



「あ…、あぁ。ちょっとコンビニ」



「そっか。オレ、彼女送って帰るから」



「分かった。遅いから気を付けて帰れよ」



「おぉ」



つかさは下を向いたまま、じっとしている。



どんな顔で優を見たらいいのか、ちゃんと見れるのか、自信がなかった。



ただいつになく弱気で、早くこの時間が過ぎる事だけをひたすら願っていた。



「行こうか?」



スバルがつかさの手を掴んだ。



優の胸がチクッと疼く。



小さい頃優が繋いだあの小さかったスバルの手は、今は彼女の細い手を掴んでいる。



でもそれは彼と彼女ではなく、兄妹だという事実が優を何重にも苦しめていた。