妹A ~5人兄弟+1~

「あっ…、私、ここで…」



本能で、自分を守る為につかさは逃げようとした。
これ以上、この場に居る事は苦し過ぎる。



優から…離れなければならない。



「何で?待てよ」



スバルが焦ってつかさを止める。



「こんばんは」



優が明るく笑いながらつかさに声をかけてスバルを見た。



「スバル、遅いぞ。女の子連れてるなら早く帰って来い。親御さんが心配してるぞ」



そう言うと、つかさの方を向いて優しく微笑んだ。



「初めまして。スバルの兄の優です」



優は軽くお辞儀をする。



心の中は色々な想いで、すでに押し潰されていた。



「あ…、あの…」



どうしていいか分からないつかさの肩をスバルがガシッと抱いた。



「紹介する。夏川つかさ。同じクラスで俺の彼女。まぁ、今日付き合い出したばっかだけど。あっ、他のヤツには内緒にしててよね。すぐからかうからさ」



スバルは優とつかさの表情の変化には全く気付かず、嬉しそうに話した。