妹A ~5人兄弟+1~

「あれ?優にぃ?」



スバルは優の姿を見つけると少し微笑んでつかさの方を見た。



「1番上の兄貴。どうしたんだろ?」



つかさはスバルの視線の先を見て、声なく「あっ」と口びるを動かした。



今朝、




振られた相手がそこにいた。



つかさの心臓は早鐘のように鳴り響き、体は動こうとしない。



頭が…パニックになる。



たった数回会っただけで。
少し会話しただけで。
何故かトキメキを抑えられず、いつの間にか心を支配していた。



その人―『優』が目の前にいる。



爆発しそうな程高鳴る胸に、つかさの体は震えた。



そしてスバルの『兄貴』という言葉。



まさか2人が兄弟?



まさか…



まさか…



頭の中がぐちゃぐちゃになって、全てをひとつに繋げるには時間が短すぎていた。



歩みが止まったつかさに気付いたスバルが、振り返る。



「どうした?」