つかさは数歩軽く走った所で振り返った。



「スバル、意外と胸、厚いねッ♪」



小悪魔っぽく笑うとウインクして行ってしまった。



「お、お前…!」



真っ赤になった顔が風にさらされる。



頭上を小さな飛行機が線を引いて行った。



「…何だよ!アイツ、何なんだよ!」



ペースを完璧に乱されて、スバルの心は混乱し始めていた。