「私ね、好きな花が向日葵だったの。だから、今日とっても嬉しかった」
微かに揺れる向日葵が、夜の色に染められて行く様子をじっと見つめながらつかさが言う。
「お前、向日葵が似合ってるよ」
「それって理由がある?」
静かに、でも良い答えを明らかに期待して聞く。
「あるよ。お前、いつも明るい方見てるだろ?いつも太陽の方、向いてる気がしてさ。薔薇の華やかな雰囲気もあるんだけど、薔薇ほど取っつきにくい感じはない。向日葵みたいに真っ直ぐで強い感じがする」
2人の目は向日葵に向けられていた。
「それ、誉められてるんだよね?」
目は向日葵を見つめたままだったが、声の感じから喜んでいるような気がした。
「そう聞こえるだろ?」

