妹A ~5人兄弟+1~



お好み焼きがジューッと焼ける音が鼓膜を心地良く刺激して行く。



鉄板で弾ける細かい響きまで正確に伝えて来るのがたまらない。




「半分、交換しない?」



朋が出来立てのお好み焼きをじっと見つめながら言った。



「いいけど、頼んだの朋と一緒のミックスのはずだけど」



不思議そうな顔で、駿が朋を見る。



「いや。微妙に違う。あの女の店員、絶対駿にぃにエビ多めに入れてた」



カウンター席の客のグラスに水を注ぎながら、チラチラこちらを見ている若い女の店員がいた。



「細かいなぁ。気のせいだって。ほら、どう見ても一緒だろ?」



どう見ても、駿のお好み焼きの方が具が多い。



「駿にぃ…、父さんと母さんに感謝しなよ」



「何を?」



要求通り、駿はお好み焼きを半分に切っている最中。



「顔だけは運だもんな。駿にぃ見てると得だなぁって思うよ」



駿から半分もらうと、「ありが・と♪」と、朋も半分駿に渡した。



「オレは顔だけか?…オレ人並みだと思うよ」



「殴るよ」