「駿にぃ!!」
聞き覚えのある声に振り向くと、門にもたれかかった駿がいた。
「子供より始末が悪いな」
少し笑って、園庭でいくつも群れを作り、話に夢中になっている母親達を見た。
「これも仕事のうちだよ。仕事は?学校もう終わったの?って!!そうやってカッコつけて立つのやめてくんない?ほら、お母さん達がガン見してんだよ!」
母親達がざわつき始め、一斉に駿を見る。
「気にしすぎだよ」
そう言いながらも母親達の視線を次々と捉えて行く。
所々で『カッコイイ…』と声が上がる。
「やめてくれよ。保護者をからかうなって。それで手でも振ったら出入り禁止だからな!」
朋の横ですでに手を振ってみんなに微笑みかける駿がいた。

