―夕空― 「朋先生」 「はい?」 園庭で帰りのバスや親の迎えを待つ子供達と遊んでいた朋は、ふいに背後から声をかけられた。 「あぁ、夏希ちゃんのお母さん。こんにちは。今日はお迎え、早いですね。今、夏希ちゃん呼びます」 体にじゃれついていた園児達の腕を「ちょっと待っててね」と、ほどいて教室に行こうとした。 「いえ…、あの…先生、ちょっとお聞きしたい事があって」 「はい。何でしょうか?」 朋は明るく笑いながら聞く。 ゆるくウェーブのかかった髪が、朋をより、柔らかく見せていた。