妹A ~5人兄弟+1~

優はテーブルの上で強く拳を握り締める。



駿はゆっくりため息をついた。



「どう…する?」



どう助ければいいのか分からない駿は、最後の選択を優に委ねた。



「どうもしないよ。終わったんだから。余計な心配かけて悪かったな」



人の良さそうな温和な顔が、もっと優しく笑う。



駿にこれ以上心配かけたくなかった。



「…ツイてないな」



これ以上の言葉は今の駿には見つからなかった。



「オレの恋愛っていつもこんなもんさ。それより、お前、オレの事心配して帰って来たんだろ?」



「こう見えても兄想いなんだよ」



照れ臭そうに笑うと立ち上がり、意味もなく冷蔵庫を覗いた。



「バカ野郎…それ以上言うと泣くぞ」



そう言いながらさりげなく涙を拭う。



駿は優の苦しみを背中で感じながら、ただ、側にいる事しか出来なかった。