妹A ~5人兄弟+1~


「優にぃ…、妹…だよ」



言いたくない、聞きたくない、『妹』というキーワード。



「分かってる。だから終わった。もう終わった話だ」



無理して笑ってみせる姿が余計に切ない。



「それで…いいの?」



「お前、どっちなんだよ。反対なんだろ?バカな事聞くな」



「いや…、だけど…」



駿の揺れる気持ちは優にも伝わっている。
優しいゆえに、戸惑いも大きいに違いない。


「空も知ってるのか?」



「いや。アイツは優にぃに好きな人がいるって思ってるだけだよ。それが妹だとは知らない」



「そっか。じゃあ、適当にごまかすか」



うつむき気味にフッと笑って、全てをごまかす覚悟をした。



「そうだね…」



駿は優の役に立てない自分が情けなかった。