「いつものとこまででいいよな?」 バックミラーをチラッと見ながら聞く。 その慣れたハンドルさばきといい、一連の動作が綺麗でカッコイイ。 「サンキュー!助かります!」 空は駿の方へ体をよじって頭を下げた。 「安全運転だからな」 「了解♪」 いつもの道を颯爽と抜けて行く。 「どこが安全運転だよ…」 流れる景色の速さに空が呟く。 「何か言った?」 「何にも。あ…そうだ。オレ、昨日優にぃの店に行っんだ。でさ、見ちゃったんだなぁ」 駿が左の指示器を出したのと同時に、空が意味ありげに喋り出した。