妹A ~5人兄弟+1~


「寝てないの?」



「えっ?」



優の目がやっと開いた。



「すごいクマが出来てる。仕事?」



心配そうに眉をしかめて駿が聞く。



「いや…」



視線を合わさずに口ごもる。



「休みはいつも釣りに行ってたのに、今日は行かなかったの?」



明らかにいつもと様子が違う事に駿は不安を感じた。



「う…ん」



歯切れが悪いのはよくある事だが、何かが違う事は長年一緒にいれば空気で分かる。



「どうしたの?変だよ。何かあった?」



いつも動じない優のこんな疲れた表情は初めてだ。



「いや、何もない」



駿はじっと優の顔を見る。



「言ってくれよ」



何とか少しでも言わせて、辛い気持ちを軽くさせたかった。



駿は、優の悪い所は我慢して溜め込む事だと思っている。