「はい」
つかさは今見つけた、元気な方のクローバーをスバルに渡した。
「何?」
訳の分からない顔でつかさを見る。
「あのおまじないは私には必要ないでしょ?だからお互い、交換して持ってようよ。まっ、この四ツ葉のクローバーもスバルが見つけたようなもんだけどね」
笑顔と一緒にまたあの香りが鼻をくすぐる。
「…分かった。その四ツ葉のクローバーは本当に幸運を呼ぶからな。大事にしろ」
照れながらも嬉しさは隠せない。
「うん。ちょっと元気ないけどね。押し花にする。その四ツ葉のクローバーも大事にしろよ」
つかさが大きな目でチラッと見ながら小悪魔っぽく言った。
「何だよ。命令形か?」
「そうだよ」
下から見上げる目の動きが色っぽくてドキッとする。
「お前…」
「フフ…」
2人は顔を見合わせて幸せそうに笑う。
全て上手く行く―
楽しい明日が待っている。
それ以外はそこになかった。

