「ねぇ!!」
つかさは繋いだ手を何とか少し、引っ張った。
「行かない」
スバルは前を向いたまま静かに低い声で言った。
「ねぇ…、戻ろう。学校、行こ。今日、彼女と予定あったんでしょ?」
さっきまでとは反対に、つかさが弱気な声で言う。
「黙ってろ」
その口調が少し怖かったのと、一瞬繋いだ手に力が入った気がして、つかさはそれ以上言うのを止めた。
真っ直ぐな道をスバルはずんずん歩いて行く。
ちょっと大きめの石さえも、避けずに蹴飛ばして歩く。
それはまるで目の前にある邪魔な物全てを蹴散らしているかのようだった。

