「あぁ、残念。だし巻き」
「だし巻き?ねっ、その玉子焼きひとつと私のお弁当、交換しない?」
「お前の弁当と?」
「そう。まだ食べてないから。お箸つけてないから綺麗よ」
「いや、箸つけてて構わないんだけど」
「えっ?」
「いやいや。…マジで?お前はどうすんの?」
「私?実は昨日、食べ過ぎちゃって。久しぶりに焼き肉食べたのよ。普段、ご飯はセーブしてるんだけど。焼き肉ってご飯が欲しくなるでしょ?3杯もおかわりしたのよ」
つかさは指を3本立てて、自慢げに前に突き出した。
「3杯って。お前、結構食べるんだな。まぁ、焼き肉じゃ、食べるよなぁ。上手いもんなぁ」
「好き?私カルビが好き!でも、結構、豚肉も美味しいのよ」
「おっ、分かるね!豚、結構上手いよな!駅前の肉屋の味付き塩ダレがめちゃくちゃ旨い!」
「あー!もしかしたらそれ、食べたのかも。塩ダレのがすごく美味しかった」
「じゃあ、そうだ。肉屋のうしちゃんのだ」
「詳しいのね」
つかさは思わず笑った。
「オレん家、親いないからさ。兄貴たちが忙しい時、オレが買い物に行くんだ」
「そうなの…」
言った後でスバルはハッとした。
(何、初対面のヤツに喋ってるんだ…)
「…ほら!」
スバルは弁当箱の蓋に玉子焼きをふたつ、乗っけた。
「朋にぃのだし巻き玉子は天下一品だからさ。特別にふたつやるよ」
「だし巻き?ねっ、その玉子焼きひとつと私のお弁当、交換しない?」
「お前の弁当と?」
「そう。まだ食べてないから。お箸つけてないから綺麗よ」
「いや、箸つけてて構わないんだけど」
「えっ?」
「いやいや。…マジで?お前はどうすんの?」
「私?実は昨日、食べ過ぎちゃって。久しぶりに焼き肉食べたのよ。普段、ご飯はセーブしてるんだけど。焼き肉ってご飯が欲しくなるでしょ?3杯もおかわりしたのよ」
つかさは指を3本立てて、自慢げに前に突き出した。
「3杯って。お前、結構食べるんだな。まぁ、焼き肉じゃ、食べるよなぁ。上手いもんなぁ」
「好き?私カルビが好き!でも、結構、豚肉も美味しいのよ」
「おっ、分かるね!豚、結構上手いよな!駅前の肉屋の味付き塩ダレがめちゃくちゃ旨い!」
「あー!もしかしたらそれ、食べたのかも。塩ダレのがすごく美味しかった」
「じゃあ、そうだ。肉屋のうしちゃんのだ」
「詳しいのね」
つかさは思わず笑った。
「オレん家、親いないからさ。兄貴たちが忙しい時、オレが買い物に行くんだ」
「そうなの…」
言った後でスバルはハッとした。
(何、初対面のヤツに喋ってるんだ…)
「…ほら!」
スバルは弁当箱の蓋に玉子焼きをふたつ、乗っけた。
「朋にぃのだし巻き玉子は天下一品だからさ。特別にふたつやるよ」

