妹A ~5人兄弟+1~


「忙しそうな子…だな。」



優は後ろ姿を目で追いながら、明日の事を考えていた。



「何着て行くかな?…あっ、ガソリン入れとかなきゃ」



つかさが見えなくなった先を、まだぼんやりと見続けている。



「まさかスバルの同級生…って事はないよな?」



ちょっと気にはなったものの、そんな偶然は有り得ないと都合良くすぐに打ち消す。



そんな事より、久しぶりに『明日』にときめく気持ちの方が大きかった。