「当たってます!!私、昼も夜も空が大好きなんです。空を見てると癒されて…本当にありがとうございます!」



つかさは本を胸に抱きしめる。



「気に入ってもらえて良かったです」



そう言うと軽く会釈して向こうへ行こうとした。



「あっ、あの!」



つかさの声が追いかける。



「はい?」



「明日…明日、お仕事ですか?」



思い切って言ったから、声に力が入って大きくなってしまった。



何故か顔も赤くなっている。



「いいえ。明日は休みです」



優しく微笑みながら答えた。



「じゃあ…、じゃあ、明日、海に行きませんか?」



また思い切って言った。