―青い空と―
「スバル!あれ見て!」
学校はとっくに終わっていたが、スバルとつかさは屋上にいた。
「何だよ」
物置の影から眩しそうな顔をしてスバルが出て来た。
「お前、暑くないのかよ」
「いいから、ほら!」
つかさが前方の空を指差す。
「見て!飛行機雲が並んでるの。1…2…3…4…5。…5!!5本だよ!」
つかさが興奮して真夏の空を見上げる。
「へぇ、スゴイな」
スバルも屋上の真ん中で空を仰いだ。
「ね、飛行機雲ってどうやって数えるんだろ?」
「さぁ…」
「5つ?5本?どっち?」
つかさが振り返ると、あの甘い香りがほのかにする。
「何でもいいんじゃね?大体、飛行機雲なんて数えるヤツいねぇよ」

