妹A ~5人兄弟+1~

「どうしたんだよ。今からそんな弱気でどうすんだよ」



「…実はさ、彼女、理事長の愛人の子なんだ」



「…マジで!?」



朋の表情が固まる。



「な?かなりマズイだろ?」



「駿にぃ、……頑張って」



朋は両手でガッツポーズをした。



「おい、それだけか?」



「駿にぃの想いが本物なら、大丈夫だよ。理事長の愛人の子でも関係ない!!後は当たって砕けろ!…じゃ、風呂入って来るわ。皿は流しに置いといて。朝洗うからさ」



「あ…、うん」



珍しく悲しそうな顔を見せる。



「大丈夫。駿にぃっていつも本番に強いからさ。『義姉さん』をそれだけ愛してるなら大丈夫だよ」



明るく力強く言った。



「お前…」



「おめでとう。駿にぃ」



朋は顔をくしゃくしゃにして笑うと向こうへ行ってしまった。



「ありがとう…」



朋のひとことに救われる事が多い。



「…そうだよな。当たって砕けてみるか。後の事は、また考えればいいよな」



自分に確認するように言うと、残ったビールを喉に流し込んだ。