妹A ~5人兄弟+1~

駿は理彩の細い肩を抱き締める。



(やっぱり離したくない…)



素直な気持ちが答えになった。



(決めた…。こんなに好きになれる人にもう出会う事はない)



駿はうつむいてフッと笑った。



「男ってさ…」



駿が静かに口を開く。



理彩は不安げな顔で駿を見上げる。



「男ってずっと働かなきゃならないだろ?まぁ、女の人もそうなんだけど。仕事を続けて行くって結構大変な事も多い。嫌な事、辛い事、いっぱいあってさ。でもさ、それが世界で1番好きな人の為なら頑張れると思う。自分が選んだ1番好きな人の笑顔を見る為なら」



駿は理彩の目をじっと見つめる。




「ついて来てくれる?」



理彩の瞳にみるみる涙が溢れ、やっとの思いでコクリと頷いた。



太陽が重なり金色に染まった雲が、2人の行く先を照らしているようだった。