妹A ~5人兄弟+1~


駿は遠くを見つめていた。



「理彩…」



「何?」



屈託のない笑顔が胸を突く。



「…大事な話がある」



思い切ったように駿が切り出した。



理彩の顔が一気に曇る。



「何?悪い話だったら聞きたくないから。聞かないからね」



「聞いて欲しい…」



「駿、おかしい。イヤな話なら絶対聞かない!何で急にそんな話するの?」



駿の表情だけで言いたい事が分かった。



「ずっと悩んでた。悩んで、悩んで、悩んで…」



苦しそうにひとこと、ひとことを吐き出す。



「やめて!今日は久しぶりのデートでしょ?そうよね?デートよね?展開が急過ぎて、何か付いて行けないよ…」



理彩は全身で警戒していた。