妹A ~5人兄弟+1~



「ねぇ、」



「ん?」



2人の眼下に広がる海原は思わず吸い込まれてしまいそうな程、碧さが美しい。




「どれくらい魚いると思う?」



「どれくらいだろ?見えたら面白いのにな」



「でも、透明で底まで見えたら反対に気持ち悪いかな?」



「いや、面白いよ。深海魚とかさ、見たくない?リュウグウノツカイとか…1度見てみたい」



「リュウグウノツカイ?」



理彩は難しそうな顔をする。



「興味ないか。深海魚。理彩なら熱帯魚の方がイイよな?」



駿は風になびいている理彩の髪を撫でた。



「カクレクマノミとか?でも深海魚も興味ある。…あっ!やっぱりウミガメが見たいかも」



さりげなく駿の腕を掴む。



「ウミガメか…。そうだな。深い海の底まで潜って行けたらな。光りも届かないくらい…」



駿は大きな瞳で静かに波打つ海面を見つめた。



「駿?」