妹A ~5人兄弟+1~

「理彩、こっち。ほら…、あそこ!海の色、すっごく綺麗!」



子供のように嬉しそうに指さす先には、ひときわ深いブルーの海。



理彩は駿の横に駆け寄ると、少しだけ間を開けて横に並んだ。



駿は海を見つめたまま、理彩の肩を抱いて引き寄せる。



「離れないで」



「………」



理彩の鼓動がドクンと大きな音を立てた。



「危ないからさ」



「…なぁんだ」



理彩があからさまにがっかりしてみせる。



「何が?」



ほんとに何だか分からないという顔をする。



「何でもない。いいの。駿のそういうちょっと鈍いとこも好きだから」



「えっ?」



「離さないでね」



そっと小さく呟いた。