妹A ~5人兄弟+1~

「何がおかしいの?」



「いや、可愛いなって。…ほら!海」



駿は顎で軽く左側を指す。



「あっ!!…うわぁー!海!先生、海!!」



理彩は窓を開けて潮風を招き入れた。



「気持ちイイー!ね?」



まだあどけなさが残る理彩の笑顔が眩しい海の景色と重なる。



「理彩、プライベートではオレの事、名前で呼ぶって言ってなかったっけ?」



「あっ、ついくせで…。ごめんなさい」



申し訳なさそうに頭を少し下げる。



「まぁ、どっちでもいいんだけど。今は学校の事は忘れたいから」



カッコ良くハンドルを握る駿の横顔を理彩は夢心地で見つめる。



吹き込んで来る風が、理彩の肩までの髪をくしゃくしゃにしていた。