妹A ~5人兄弟+1~

しばらく走るといつの間にか理彩は寝てしまった。



久しぶりのデートで前の晩あまり眠れなかったのと、隣に大好きな駿がいる安心感で。




「理彩、理彩」



「えっ?あっ!ごめん!!私、寝てた」



何度目かにようやく起きた理彩は駿の横顔に見とれた。



「よだれ付いてる」



駿がクスッと笑う。



「ウソ!!」



理彩は慌てて口元を拭った。



「…嘘だよ。もしほんとだったら黙って拭いてるよ」



「もう…。マジかと思った。うたた寝するとよだれ出ちゃうでしょ?」



「理彩、よだれ垂らすの?」



「えっ?垂らさ…ない」



口ごもる。



「アハハ…」



駿は思わず笑った。