それから、暫くの時間をかけて俺とルナの関係


そしてルナの能力や正体についてを洗いざらい話してやった。


最後に『大丈夫ですか?理解できました?』なんて真面目な顔で問い詰めるルナに




「…そうですか、取り合えず納得しておきます。--この空間だって常人では不可能だと思われますし」


まだ完全に信じたわけじゃないけれど、話の腰を折るつもりはないですから



と、ルナに丁寧な口調で答えていた。



「…わりぃな。友達になって早々こんな事に巻き込む羽目になって」



「いいんだよ。僕だって人とは違う事を経験できるいい機会なんだから。


代償はかなり高そうだけどね」




ああ、良かった!!天然電波及び魔法少女だけが仲間じゃ俺も不安で堪らなかった所なんだ。

コイツは頭も良いし、理解力だって俺の遥か上をいっている貴重な戦力だから



きっとルナもガンノードと出会った時に空澄を頼るだろう。




そうなれば無力な俺はきっとベンチ入りって事で活躍しなくて済むに違いない。




ラッキーラッキー。




「タイヨウ、全部口に出てますッ」



「あいてッ!!」



口を膨らませたルナが丸めた教科書で俺の頭をぼくりと殴ってくれた。



後頭部を抑えつつ涙目で空澄を見ると、彼は何かを考えて居る素振りをしている。