僕にはキミの悪意たっぷりの笑みの方が恐ろしいです。



それにしても…

「イタズラって…。それ如きでこんなに脅えるか?普通」


未だにがくがくブルブルと震えるありさまは、どう考えたって天使のソレじゃない。


「ああ…。ルシファーにとっては、ちょっとしたイタズラだと思うよ。


まあ…羽をもがれそうになったっていうトラウマからは、簡単に逃れられそうにないだろうけど。


…いい気味だよね」



日ごろの行いが悪いからだ って笑ってますけども。


「俺にはお前の方が堕天使にしか見えないがな」



天使のくせに人の不幸を笑うとは!!


「あー、良いの良いの。僕、人の不幸は笑わないけど、同族の不幸なら蜜の味だから」


え…。そんなんでいいの?堕天しない?



天上人達の見たくなかった一面を見せつけられ、ちょっと切ない気持ちになりました。





「はいはい!話しを戻すよー。


…って事で、太陽には囮になって貰います。


でも安心して、僕達が守ってあげるから。



で、その方法なんだけど---------……」





聞かされたその方法は



単純明快、かつ 不安でいっぱいな作戦だった。



でも、他に方法なんて思いつかなかったんだ。



こんなんでいいのか?なんて不安になりながら



神様達は、何してんのかなーって、思った。