…なんとなく、でしか理解できなかったが。


まあ、会社と例えてくれた事で少しは理解できたんじゃないかと思う。



多分、デブラの行動は、一社員の不祥事という事になるのだろう。


それで神たちもこうして干渉してくる羽目になった訳だ。
組織全体を混乱させる、身勝手な行動をしているのだから、仕方ないと言えば仕方ないのだが。


「…人間への直接的な関与は、緊急事態を覗いてタブーなんだ。

しかも、ガンノードは、よりによって関係のない星の人間の感情を欠落させてしまった」


この罪は重い。


そう空澄は言う。



「感情の欠落って…。やっぱり、何かが無くなったのか?消されたって事なのか?」


京太郎の発言を思い出す。


あんなにも俺に対して馴れ馴れしい位に話しかけていたアイツが

人が変わったように他人行儀になったのだ。


変わっていないと言われても信じられない。



一人回想する俺に、

「分からない?太陽なら分かる筈なんだけど」

答えではなく、ヒントをよこす空澄。


というか、それでヒントになっているのかすら怪しいが。


一応考え付く事は考えた、と、答えを促した。





きっと、簡単な答えだったのだろう。



答えを出せなかった俺を見て、空澄は天使とは思えない位、人を小馬鹿にした笑みを浮かべ


「はっ…!
鈍感にも程があるよね」


外国人っぽい、肩を上げて両手を顔の位置で上下させるジェスチャーを見せた。



……超ムカつくんですけど!!