だが、デブラは気付かない。



地上に降り立ち、直ぐに星を出て行ってしまったガンノードの行動の意味に。



裏切られたと思った。



自分の全てを与えた、言ってしまえば、どの民よりも愛しているガンノードが


何故星を守らず出て行ってしまったのか。



この感情は あの時の気持ちより何倍も辛かった。



自分の頬に熱いものが伝って初めて、“愛”がまだ自分の中にある事を知った。



そして、今までの行動がどんなに身勝手なものだったのかをも。




気付いて後悔した。自分は今まで何をしてきたのか…と。




簡単にやり直せる事ではない。だが、自分の仕出かした事に収拾を付けるのもまた自分自身なのだ。



まだ何か、出来る事があるのなら。




…そうだ、星を見守っていなければならない自分の代わりに、愛する我が子を連れ戻してもらおう。



そして選ばれたのが彼女達だった。




何も知らず、ただただデブラを信じて




“ガンノードの想い”に気付かない彼女を心から信じて----------…………