「塩豆大福って何?」

「さ、さあ・・・
僕も食べたことないからわからないけど
よかったらご招待いたします。」

アビーは 今歩いていた方向とは逆の道を手でさして、イシュを誘った。

しかしイシュがその場を動かなかったので
アビーが先にその指し示した道の方へとゆっくり歩き、誘導した。

イシュは、少し距離を置いてアビーの後を付いていった。

イシュはまた豆大福の誘惑にまけてしまったのだ。

数分歩くと、アビーは古びた雑居ビルの中に入っていった。

2人は無言でエレベーターに乗り込み、5Fまで上がった。