あの日から、凌から連絡は来なくなった。 学校にすら来なくなかった。 『…結李空』 『ん。』 『ちゃんと、向き合った方が───』 『いいの。紅禾。あたしはこれで、もういいの。』 あたしは、笑えなくなった。 幸せとは何か、忘れてしまうほど今のあたしは、酷く落ち込んでいた。 緋爾花ちゃんとは、もう話なんてしなくなったけど、責めたりはしなかった。 それが凌の選んだ答えだから。