「む、向こうに…」



だめだ、泣きそう。てか泣いてる。



でも拓哉は優しくうなずいた。



「が、頑張ってね。私のこと…わ、忘れない…んっ…」



私の言葉は拓哉の唇で塞がれた。



「離れてても大好きだし、忘れないから」



私は大泣きして拓哉にしがみついた。



がきみたいなのに、ぶっさいくな私の泣き顔を見ても、拓哉は優しく抱き締めてくれてた。



『12時発福岡行きの方は5番搭乗口にお越しください』



「行かなきゃ」



チュッ



私は拓哉にkissをした。



そして笑顔で言った。



「いってらっしゃい」



拓哉は笑顔で答えた。



「いってきます」





…麻美 said




#