「話ってなに?」 先に問いかけたのは、私。 「実は…」 「聞いてないよ」 「心配かけたくなかった。ごめん」 「相談してよ」 「ごめん」 「謝るなんてずるい」 「…」 「一人暮らしは?」 「俺の家、金ないから」 色んな感情が体を巡る。 「拓哉の馬鹿」 私は家まで走った。 途中、呼び止められなかったことが無性に悲しくて仕方なかった。 #