お分かりいただけだろうか。
戦う両者とも、『いっぱいいっぱい』で戦っていた。
少しのミスも許されない。息すらもできない、息することも忘れてしまうほど相手に集中をする。
近距離にも、遠距離にも、なったりならなかったりの忙しい動き。
自分が立ちやすい位置に立ったときこそ、相手を倒すいい機会なのだが。
「おっと……!」
軽い声を出し、アダムが振り下げられた剣を、愛用銃で受け止めた。
最初は片手で受け止めていたが、重量がある西洋剣をそう何度も腕一本で止められずに今は二丁目も使い、器用にも防御をしていた。
「チッ」
アダムの舌打ち。――重い。岩一つ砕き切るんじゃねえのかという押しは、足を地にめり込ませる錯覚を覚える。


