姫様とウサ耳はえた金髪童顔



不安。やはりはそれ。


でも、クロスが戦いたいというのだ。彼が決めたことならば尊重をしたい。何よりも、彼が負けるはずはない。


――彼は、私の騎士なのだから。


「ミー」


物思いにふけっていれば、撫でていた白猫が離れた。


距離を置いて、尻尾を立てたままこちらを威嚇しているようだった。


「ああ、そうか。ミーさんも門番ですものね」


「ミー」


「ええ、私とてあなたとは戦いたくはありませんが。あの門を通るのならば、致し方ない。お互いに後悔など無用。どちらかが倒れても、罪悪感など持つ必要はない。――だって」


姫が立ち上がり、微笑む。威嚇した白猫が一歩下がったのは、何を感じたのか。


「戦わなきゃいけない舞台に、私たちは立っているのだから」


獣の本能が言っている。
危険、危険と。天敵が前にいるというよりは、天災並みの危機が目前に迫っている危険信号が、全身を痺れさせた。


威嚇していた尻尾が丸まってしまいそうになるが。