笑った。悪魔めいた微笑みにクロスが歯を噛みしめる。 恐れたのだ、あの白髪の悪魔に。 それでも。 「いくぞっ!」 先にかけだしたのはクロスだった。 恐れも、畏怖も、死ぬかもしれないという怖さを後ろに置いて、地を踏みしめる。 恐れる暇はない。自分を信じてくれた姫に、応えるためにも――