すかさずにクロスは姫の前に。クロスの背中を見る彼女であったが、いつになく不安そうな声を出していた。
「クロス、今回ばかりは危険です。死んでしまってからでは遅いのですよ……」
彼女の言うことはもっともだ。剣と銃では、武器としての性能が段違い。銃の担い手が強者なら、なおのこと危険だろう。
けど。
「言ったじゃないですか、姫。信じるって。だから俺を信じて――無事でいるって待っていて下さい。
俺は絶対にあなたを悲しませることはさせないし、あなたの手を汚すこともさせない」
これは自分の相手だと、クロスは譲らなかった。
全ては彼女のために。自分を信じていると言った彼女の期待に応えるがため。
「姫は、俺が信じられないのですか」
「クロス……。そうですね、あなたの強さは私がよく知っています」


