「門番二人に、こちらも二人。二対二、ちょうどいいですね」
「ちょうどいいって……姫、戦うつもりなんですか。つうか、なにとっ」
「お互いに信じあい、目の前の敵に集中しましょう。いきますよ、クロス!」
「いや、熱入れて叫ばれてもっ」
危ないから下がってと言う矢先――
「ウサギ狩りスタートだ」
低い声。寒気がたつ声を聞き、前を向けば――笑う白髪と目が合った。
くるかっ、と身構えて。
「え……」
力が抜けた。
あろうことか白髪は、持っていた武器をこちらに“投げてきた”のだ。
キャッチボール以上に高く、ゆっくりと銃が飛んでくる。
綺麗な弧を登り、降りてくるところで。
「クロスっ!」
悲鳴が、聞こえた。


