「ミー、ミー」
「そうとは知らず、敵たるミーと行動を共にするとは愚かにょ。油断だらけのお前たちは、もうミーの手で百回ぐらい死んでいるにょだぞ」
「くそっ、たかだか猫なんかに……」
「でも待って下さい、ミーさん!敵たる私たちを、どうしてこの門まで連れてきたのですか……!今までの私たちはいつあなたに殺されてもおかしくないというのにっ」
座る猫の尻尾が止まる。
一度目線を下に置き、顔を上げたミー。
尻尾が一度動いたところで。
「ミィ」
「意味はないにゃ。ただ……お前たちといるのが楽しかっただけ。それだけにゃ。――ミーさん、あなたという人は……」
「ミー」
「ささみうまかったにゃ。変態も一緒にいて楽しかったにょ」
「くそネコ、おまえ……」


