「国本。この世界でたった一人の刑事ですよ」 「クニモト、覚えます。一生忘れそうにない。では、改めまして。お茶会にお招きいただき、ありがとうございました。 クニモト、私たちはこれでおいとましますが、いずれまたあいまみえることがあるならば宜しくお願い致します」 姫に続き、クロスも頭を下げる。 よしてくれ、とかどこか照れた感じの国本もらしいと言えばらしい。 いい小休憩だったと去る前に、白猫ミーが姫の足にすりより――どうやら猫もついてくるようだ。