「三人、か……。ふん、君らしいな」
「私は私ですから」
微かにロードが笑う。見れば、膝上の猫を撫でたりして――小動物を撫でるあたり、気持ちの余裕があるようだ。単純に機嫌はいいらしい。
「姫、結局BLとは何の略なのですか」
「クロスとロードのことです」
「っ、ビルディ、あまり変なことを言わないでもらおうか……!」
「そうですよ。俺とロードならCLです」
「ほらみろ、このバカが変な勘違いをし始めたぞ」
「な、バカゆーなっ。第一、お前、姫の護衛せずにこんなとこでお茶会なんかしてんじゃねーよ」
「君こそ、ウサ耳はやす前に、真面目にビルディを守れ。馬鹿な頭に、だらしのない耳をつけてどうするんだ」
「だ、か、らっ、俺だって好きでつけてんじゃねえよ!くっそー、ああ、そうか、そんなに言うんなら今ここで切ってやるよ!」


