「姫、BLってなんですか」
「え、と……。自分で考えてみて下さいな。今のロードを見れば分かりますよ」
「BL、BとL…………。あ、バカロードですねっ」
笑顔なクロスにケーキが飛んできた。
パイ投げという罰ゲームがあるが、さながら今は答えを間違えたクロスの罰ゲーム。
顔中真っ白になった彼は、図らずもウサギ化しているみたいだった。
「バカは君だ。たく、静かにお茶会もできないのか。この野蛮ウサ耳は」
「八割方はお前のせいだかんな……」
姫から貰ったハンカチで顔を拭く。色々反論したいが、次は何を投げられるか分かったもんじゃないので身を引いた。
「にしても、ロードは帽子屋さんの役柄を受け取りましたか。タキシード、似合っていますよ」
見た目からしての答えなんだろう。ニコニコしながら姫はロードに話していた。
「まあ、な……。どうするべきかと思ったが、まあ適当にくつろいでいる」


